コンビニ受診の抑制

コンビニ受診とは

・コンビニ受診とは
 
医療機関の通常診療時間外に、急を要しない軽症にも関わらず安易に救急外来に受診することです。24時間営業のコンビニエンスストアにちょっと買い物へ行く感覚に似ていることから比喩されています。
もしかしたら、思い当たる節がある方もいらっしゃるかもしれません。このコンビニ受診は、個々のケースだけを取ってみれば、「救急にかかったけど、軽症で良かった。」くらいのイメージかもしれませんが、救急外来の維持を危うくさせる大きな問題をはらんでいます。

・救急外来の役割
 
救急外来とは、医療機関が通常の外来診療を行っていない時間帯に、緊急で入院や手術を行わなければ生命に危険が及ぶ重篤な患者さんを受け入れ、専門医につなぐための最後の砦です。当院は、2次救急機関(*1)として、365日当直医が交代で対応し、緊急や重症の患者さんの受入れに備えています。
(*1) 入院治療を必要とする重症な救急患者に対する医療

・救急の現状は
 
「薬がなくなったから。」、「仕事が忙しくて日中かかることができない。」、「救急外来なら待たずに済むから。」、「明日は仕事だから。」といった理由で、夜間・休日に救急外来を受診される方が実際にいらっしゃいます。このように「緊急性を要しない。」と認識しながら、自己の都合で救急を受診される方が問題となっています。
救急室では、軽症・緊急性が低い症状の場合は、必要な処置を行った後、翌日以降に当院外来又は地域の医療機関に受診いただくようにお願いしていますが、通常外来と同等の検査や処置を要求される場合が多いことからも、通常外来の延長と考えている方がまだまだ多いのではないでしょうか。
また、診察の待ち時間につきましては、患者さんの症状により、順位付け(トリアージ)を行い、重症度の高い患者さんから優先して処置を行いますので、長時間お待ちいただく場合もあります。
 
・コンビニ受診はなぜいけないの
 
救急外来では、1日平均(夜間帯)にすると、医師1人当たり16人の患者さんを診察している状況です。このうち、緊急処置の必要がない方の受診が8割以上となっています。当院の医師は日中の通常診療後、休むことなく当直業務に入り、翌日も日中業務をこなしているのが現状です。
医師、看護師不足が叫ばれている現状では、当直業務における軽症患者さんへの対応を減らさなければ、救急外来の存続、さらには通常の診療科運営にさえ支障を来すおそれがある状況となっています。現に、全国では医師をはじめとする医療スタッフがあまりの過酷さゆえに現場を去ってしまい、診療科の廃止につながっている医療機関も存在しています。
このため、国が定めたルールの範囲内で時間外診療に対し費用徴収を行ってコンビニ受診抑制に効果を出している医療機関もあります。(緊急やむを得ない事情による受診は費用徴収の対象外です。)
  当院では市民の救急医療ニーズに応えるという市立病院の役割を考慮し、現段階で費用徴収について具体的な検討は行っておりませんが、コンビニ受診が今後も減らなければ、選択肢として含めなければならなくなるかもしれません。
 
再度、お願いいたします。あくまでも救急外来は緊急の入院や処置を必要とする患者さんを対象としています。症状ではなく、個人的な都合のみを優先して、救急外来を受診するのは控えてください。地域医療を守るため、救急外来の役割についてご理解とご協力をお願いします
0
6
2
2
4
7