緩和ケアについて
緩和ケアとは、がんに伴う痛みや吐き気、息苦しさなど『身体のつらさ』だけでなく、今後への不安や、眠れない、気分が落ち込むなどといった『こころのつらさ』、治療に関連した経済的な問題や、在宅で過ごしたいがどうすればいいかわからないなどの『生活のつらさ』など、様々なつらさを和らげるための援助のことをいいます。
がんが進行した段階からではなく、がんと診断された段階から、治療と並行して緩和ケアを受けることが推奨されています。
当院では、患者さん・ご家族のつらさに対して、多職種からなる緩和ケアチームが、様々なつらさに対応し、主治医と連携して患者さん・ご家族の生活が豊かとなるようお手伝いをさせていただきます。
がんが進行した段階からではなく、がんと診断された段階から、治療と並行して緩和ケアを受けることが推奨されています。
当院では、患者さん・ご家族のつらさに対して、多職種からなる緩和ケアチームが、様々なつらさに対応し、主治医と連携して患者さん・ご家族の生活が豊かとなるようお手伝いをさせていただきます。
緩和ケア外来について
緩和ケア外来のお知らせ (420KB) |
診察日・時間
毎週 水・金曜日 14:00~16:30 完全予約制
30分程度/件 程度
場所
外来診療棟 1階 外科外来診察室
診療担当医師
身体症状担当医師:横井 乳腺外科部長
精神症状担当医師:神谷 神経精神科医師
対象者
当院通院中のがん患者さんとご家族
他院通院中のがん患者さんとご家族
診療内容
・痛みや体のだるさ、吐き気、息苦しさ、食欲低下などのつらい症状の緩和
・患者やご家族のこころのつらさへの対応
・ご家族のサポート
・社会的な悩みをもたれている方のサポート
・療養先の選択に関する相談
・退院後の自宅での療養に関する相談
できるだけ患者さん・ご家族のご希望に添うようにお手伝いさせていただきます
診療予約について
外来診療は、完全予約制です。
当院に通院中の方は、主治医または看護師に「緩和ケア外来を受診したい」とお申し出ください。
緩和ケア外来の受診の手続きをさせていただきます。
他院に通院中の方も、かかりつけの医師にご相談ください。かかりつけの医療機関から当院の地域医療連携室にご連絡いただき、緩和ケア外来の予約の手続きをさせていただきます。
*当院には、緩和ケア病棟はございません。
入院中の患者さん・ご家族に対しては、緩和ケアチームが対応させていただいています。
医療機関の方へ
患者さん・ご家族の以下のような症状でお困りの場合はご相談ください。
- 痛みやその他の身体症状(倦怠感、嘔気、腹部膨満感、呼吸困難など)の症状コントロール
- 精神的症状
- 緩和ケア病棟・ホスピスについての相談
- ご家族のサポート(身体面、精神面、社会面など)が必要な場合
- 療養先の選択に関する相談
- 退院後の自宅での療養に関する相談
- 鎮痛剤の導入時の指導、副作用対策
- 社会的な不安や悩みの相談
*患者さん本人が病名・病状を理解されていることが望ましいです。
医療機関からの予約方法
1.診療情報提供書に緩和ケア外来紹介目的・希望日時を記載し、地域医療連携室へFAXください。
2.FAXを受け取りましたら、緩和ケア外来受診について、折り返し「受付確認票」をFAXにて返送させていただきます。診察日時等がご希望通りかご確認の上、控えとしてご持参いただきますよう患者さんにご説明をお願いいたします。
3.受診当日、患者さんに持参していただくものとしては次のものがあります。
・診療情報提供書
・薬剤情報(処方内容が分かるもの)
・レントゲンフィルムや検査データなど
がん性疼痛への緩和治療
1.放射線治療
緩和的治療の対象となる症状は、疼痛(骨転移、神経浸潤、リンパ節腫大、肝腫大による圧迫疼痛など)、狭窄や閉塞(気道、咽頭・食道、上大静脈、尿路、胃腸、胆管、リンパ管)、出血(血痰、子宮、・膣出血、膀胱出血、皮膚軟部組織の出血など)、神経症状(脳神経麻痺、脊髄圧迫による麻痺など)が挙げられます。
病変に放射線を照射する治療法です。当科ではリニアック装置を用います。事前の各検査等の情報を基に治療用のCT撮影を行い、可能な限り病変にのみ放射線を集中させるよう計画を立ててから治療を行います。また、1日に照射できる放射線の量が決まっており、数回から数十回にわけて照射を行います。主治医にご相談ください。
2.難治性疼痛に対する神経ブロック
当院においては実施しておりません。詳細は主治医にご相談下さい。